「外構の舗装って、どれを選べばいいか分からない…」
アスファルトや土間コンクリート、インターロッキングや砂利まで、選択肢が多すぎて迷いますよね。しかも、業者からざっくりとした見積もりだけ渡されても、「これって妥当?」と不安になる方も多いはずです。
本記事では、外構でよく使われる舗装材を、写真とともに平米単価つきで紹介しています。
見た目や価格、特徴を比較しながら確認できるので、「コスパ重視」「見た目重視」「メンテナンス重視」など、あなたに合った選び方が分かります。この記事を読めば、舗装の特徴や金額が分かり、外構工事の打ち合わせにも自信を持って臨めるようになります。

はじめまして!今年で外構設計10年目のたけと申します。 現在は、自営業で関東関西の外構業者の図面サポートをしています💻 作図実績累計1000件以上✍
新築外構やリフォーム外構、狭小、大規模案件と幅広く携わってきた経験をもとに外構工事のアドバイスをしていきます!
防草シート+砂利
防草シート

砂利

家まわりの外構では、防草シートを敷いたうえに砂利を重ねる施工が一般的です。
スペースが狭いことが多いため、理想としてはコンクリート舗装をしたいところですが、費用面の負担から、防草シート+砂利を選ぶ方が多いのが現状です。
ただし、プロパンガスを使用している住宅では、ガスボンベ交換時の作業性を考慮し、業者の出入りを優先してコンクリートを選択するケースも一部に見られます。
施工単価の目安としては、都市部では1㎡あたり3,000~3,500円程度の業者が多く、地域によっては500〜1,000円ほどの差が出ることもあります。
天然芝

主庭や掃き出し窓からつながる広めのスペース、またアプローチまわりの植栽帯などによく使用されるのが天然芝です。
特に主庭では、タイルデッキと組み合わせて施工するケースが多く、すでにタイルデッキを設置予定の方にとっては、天然芝にするか人工芝にするか迷うポイントになるでしょう。
施工費の目安としては、都市部では1㎡あたり約3,000円前後で対応している会社が多く、地方では1㎡あたり1,000円程度で提供している業者も見られます。
この価格差は、地域特性や仕入れ業者との取引関係によって変動することがあります。
土間コンクリート

コンクリートとは、セメント・砂・砂利・水を混ぜて固めた材料のことを指します。
一方で、この中から砂利を抜いたものがモルタルと呼ばれ、用途によって使い分けられています。
外構工事を検討する際、「生コンクリートは高いから施工範囲を減らそう」と考える方も少なくありません。
しかし、一定量以下の依頼だと単価が割高になってしまう点には注意が必要です。
また、接道が狭い土地では、通常のポンプ車が入れず、立米車(小型車両)での対応となるため、輸送コストが上がることもあります。
生コンクリート自体の単価は1㎡あたり7,000円前後ですが、掘削・砕石敷均し・型枠・鉄筋メッシュなどを含めると、1㎡あたり8,000~10,000円程度を見込むのが無難です。
洗い出し

洗い出し仕上げとは、生コンクリートに混ぜた砂利を水で洗い流し、表面に露出させて仕上げる舗装方法です。
見た目としては、土間コンクリートの上にタイルではなく砂利が敷き詰められているような風合いになります。
この仕上げは、左官職人の手作業によって行われるため、検討中の方は必ず施工業者に過去の施工事例を確認しておくことが重要です。
職人の技量によって、仕上がりの美しさや均一さに差が出やすいのが特徴です。
費用は1㎡あたり11,000〜15,000円程度が一般的。
表面は砂利ですが、ベースはあくまで土間コンクリートのため、通常のコンクリート費用に加え、仕上げ材と施工手間が上乗せされると考えておくとよいでしょう。
人工芝

人工芝の素材は、一言でいうと“プラスチック製”です。
なかでも多く使用されているのがポリエチレン製で、もっとも身近な例で言えばペットボトル。
「PolyEthylene Terephthalate」の頭文字をとってPETボトルと呼ばれているのは、ご存じの方も多いかもしれません。
施工費の相場は1㎡あたり10,000円前後が一般的です。
整地作業や防草シートの施工までを業者に任せて、人工芝の敷設だけをDIYで行う方法も可能です。
費用を抑えつつ、自分で手をかけたい方にとっては、DIYとの相性が良い舗装方法のひとつといえます。
レンガ

レンガは、大きく分けて2種類の製造方法があります。
ひとつは、粘土や頁岩(けつがん)、泥を型に入れて天日で乾燥させた「日干しレンガ」、もうひとつは、それらを焼き固めて圧縮した「焼成レンガ」です。
通常の外構工事や庭づくりであれば、どちらを使っても基本的に問題はありませんが、注意したいのは寒冷地での施工です。
吸水率の高いレンガを使用すると、内部に含まれた水分が凍結して膨張し、ひび割れや破損の原因になります。
費用の目安としては、1㎡あたり15,000〜20,000円程度を想定しておくとよいでしょう。
インターロッキング

インターロッキング舗装は、公園や街中の歩道などでよく見かけるおなじみの舗装材です。
パッと見はレンガに似ていますが、原料や機能に違いがあります。
インターロッキングは、エコセメント(焼却灰や廃棄物を再利用したセメント)や骨材(砂・砂利など)を用いて成形されており、透水性・保水性・遮熱性など、機能面にも優れているのが大きな特徴です。
環境配慮型の舗装として、近年さらに注目が高まっています。
費用の目安としては、1㎡あたり15,000〜20,000円前後を見込んでおくとよいでしょう。
タイル・乱形石
タイル


タイルや乱形石の舗装は、土間コンクリートを下地として、その上に仕上げ材を施工するスタイルです。
ざっくり言えば、土間コンクリート+タイル・乱形石の“ハイブリッド型”舗装と考えるとイメージしやすいでしょう。
当然ながら、ベースとなる土間コンクリートの費用に加えて、タイルや乱形石の材料費・施工費もかかるため、外構舗装の中では最も平米単価が高い部類になります。
費用の目安は、1㎡あたり25,000~30,000円程度を見込んでおくと安心です。
特に乱形石については、外構職人ではなく、石材専門の職人が施工しているかを確認することが重要。
なぜなら、仕上がりの美しさや精度に大きな差が出るポイントだからです。
まとめ
この記事では、各種舗装の平米単価を安い順に、ポイントを交えながら解説してきました。
コストの目安としては、
砂利・天然芝 < 土間コンクリート < 洗い出し < 人工芝 < レンガ・インターロッキング < タイル・乱形石の順で、平米単価も段階的に高くなっていきます。
砂利・天然芝、土間コンクリート、洗い出しなどは、依頼する業者によって金額に差が出ることが多く、
一方で人工芝、レンガ・インターロッキング、タイル・乱形石に関しては、業者選びに加えて、選ぶ素材のグレードや仕様によっても価格が大きく変動します。
予算と仕上がりのバランスを見ながら、自分に合った舗装を選ぶことが重要です。

何事も相場を知ることが大切です!
コメント