「外からの視線が気になるけど、業者に頼むのは高そう…」 そんなお悩みを持つ方に人気なのが「置くだけフェンス」を使ったDIY設置です。
特別な技術や工具がなくても、地面に置くだけで目隠しになるこのアイテムは、設置も移動も簡単。 見た目もおしゃれで、プライバシー確保と景観アップを同時に叶えることができます。
この記事では、置くだけフェンスの基本やメリット・デメリット、設置場所における注意点、そして特におすすめの場所であるウッドデッキやタイルデッキでの活用法まで、初心者でも失敗しないための情報をプロの視点から詳しく解説していきます。

はじめまして!今年で外構設計10年目のたけと申します。 現在は、自営業で関東関西の外構業者の図面サポートをしています💻 作図実績累計1000件以上✍
新築外構やリフォーム外構、狭小、大規模案件と幅広く携わってきた経験をもとに外構工事のアドバイスをしていきます!
① 置くだけフェンスとは?【基本解説】
置くだけフェンスとは、地面に埋めたり固定したりせず、「そのまま地面に置いて使える目隠しフェンス」です。 プライバシー対策としてだけでなく、エクステリアのアクセントや境界の仕切りとしても活躍します。
特に注目されている理由は以下の3つ:
- 工事不要で誰でもDIYで設置できる
- 移動や撤去が簡単で賃貸や一時的な使用にも対応
- 費用を抑えつつ見た目もおしゃれに仕上がる
市販の置くだけフェンスには主に2タイプあります:
プランター付きタイプ

脚部分が植木鉢になっていて、重しとしての役割を兼ねながら植物も育てられるタイプです。 倒れにくく、インテリア性も高いため人気があります。花壇もほしいけど、フェンスもほしいという人にはおすすめの商品ですね!
スタンドベース型(重り設置タイプ)

脚部分が金属やコンクリートなどの台座になっており、ブロックや砂袋などの重りで安定させるタイプ。 シンプルなデザインで、場所を選ばず使いやすいのが特長です。簡単な仕切りとして使いたい方にはおすすめです!
② メリットとデメリットを整理
メリット・デメリットを把握してから自宅の庭に合うかどうか考えましょう!把握してない状態でなんとなく買うとあとからこれ使い勝手悪い、いらないということにつながります。
◯ メリット

- 工事不要で経済的:業者に依頼しなくても自分で設置できるため、コストを抑えられます。
- DIY初心者でも安心:組み立てや設置が簡単で、女性1人でも対応可能な製品も多数あります。
- 自由に配置・撤去できる:必要な場所にだけ設置でき、模様替えや引っ越しにも柔軟に対応。
- デザインが豊富:ナチュラル・モダン・和風など、住宅テイストに合わせた選択が可能。
✕ デメリット

- 強風に弱い場合がある:固定していないため、特に高所や風が通る場所では倒れる可能性あり。
- 高さやサイズに制限がある:置くだけなのであまり高くできない(一般的に150〜180cm程度まで)。
- 地面の状況に左右される:傾斜やデコボコがあると安定しにくくなるため、事前の確認が必要です。
- 隣地との距離や越境に注意:フェンスの傾きや転倒で隣家とのトラブルにつながるケースも。
③ 設置場所と床面の傾斜が与える影響

「置くだけフェンス」は手軽に見えて、設置する場所の状態によっては意外な落とし穴も。 中でも見落としがちなのが、「地面の水平性」です。傾斜のある地面やデコボコがすごい地面だと安定性にかけおすすめできません。
● 微妙な傾斜が転倒の原因に

庭やアプローチ、駐車場などは見た目が平らでも、排水のために1~2%程度の勾配(1mで1〜2cmの傾き)があるのが普通です。 この傾きが、フェンスの重心をずらし、強風や衝撃で倒れる原因になります。
● 水平かどうかの確認方法

- 市販の水平器を使う(500〜1000円程度)
- スマホの無料アプリ「水平器」などで簡易計測
たった数分でできる確認作業で、安定性が大きく変わります。
● 傾斜地での対策

- ゴムマットや木片、レンガで高さを調整
- すべり止めゴムや吸着パッドを活用
- 転倒防止バンドやワイヤーで壁や柱に固定
ちょっとした対策で、ぐらつきや転倒を大幅に防げます。
④ おすすめの置き場所【特にデッキ上】
置くだけフェンスの設置場所として特におすすめなのが、ウッドデッキやタイルデッキの上です。 その理由は以下の通りです
◎ 平坦で設置しやすい

デッキ上はコンクリートやタイル・人工木などで施工されていることが多く、凹凸や傾斜が少ないため、安定性が高く設置がしやすい環境です。
◎ 倒れても被害が最小限

敷地内のデッキ上であれば、万が一倒れても近隣への迷惑や車・窓ガラスへの被害は起こりにくいです。特にプライバシー対策のための目隠しであれば、腰高〜目線程度の高さで十分効果があるため、重心も安定します。
◎ 注意点もチェック

- デッキの耐荷重を確認(特に古い木製の場合)
- 滑りやすいタイルには滑り止め対策を
- 湿気対策としてゴム板やすのこを下に敷くと◎
まとめ
置くだけフェンスには、メリット・デメリットがあることを理解して購入設置してください。設置場所の地面は水平が基本。筆者が勧めるパターンとしては、ウッドデッキのデッキ専用フェンスの代替案です。実は、デッキ専用フェンスは通常のフェンスに比べて割高になっています。通常の目隠しフェンスが高額、デッキ専用フェンスも割高で予算きつい。そんな時に活用してみてもいいかもしれません。

特徴を知ってから、有効活用しよう
↓どこを置き型フェンスに変更出来るか外構工事の全体を見て確認してみて!
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