
接道と旗竿地って何よ?

旗竿地とは、下の画像のような土地のことだよ!
こんな土地の形状見たことあるよね
接道ってのは、敷地に接した道路こと


- 旗竿地の外構って高いの?
- 旗竿地のおしゃれのコツを教えてほしい!
- 旗竿地の外構節約したい

はじめまして!今年で外構設計10年目のたけと申します。 現在は、自営業で関東関西の外構業者の図面サポートをしています💻 作図実績累計1000件以上✍
新築外構やリフォーム外構、狭小、大規模案件と幅広く携わってきた経験をもとに外構工事のアドバイスをしていきます!
「旗竿地って住みにくそう」「外構って工夫できるの?」
こんな不安を感じたことはありませんか?実は旗竿地の外構には、普通の土地とは違う難しさと工夫のしがいがあります。
限られたスペースにアプローチ・駐車場・門まわりを詰め込む旗竿地では、ちょっとした判断ミスが使い勝手の悪さや予算オーバーにつながることも。
この記事では、旗竿地ならではの外構費用の傾向と節約アイデア、そしておしゃれに仕上げる具体的なコツをわかりやすく解説します。
読めば、「旗竿地だから仕方ない…」とあきらめていた外構にアイデアが湧いてくるはず。
旗竿地は工夫次第で、コストもデザイン性も妥協しない外構が可能なのです。
旗竿地の外構はお金かかる
- 竿の部分は、駐車場兼アプローチのため、大幅には、土間コンクリートを削りづらい
- 電線の引き込みなど他の形状の土地に比べ追加費用がかかる
- 境界ブロックフェンスが長い、隣地との距離が近い為、目隠しフェンス必要

旗竿地の「竿」部分は、アプローチと駐車場を兼ねる重要な動線。そのため、舗装には土間コンクリート、洗い出し、車両対応タイルやインターロッキングなど、しっかりした素材が基本です。
コストを抑えるために砂利や芝生を検討される方もいますが、実用性の面では注意が必要。
砂利は歩きづらく、自転車を引く際にガタガタしてストレスになりますし、車も安定しません。芝生は雨の日に滑りやすく泥汚れの原因に。
旗竿地では動線が限られているからこそ、舗装の快適性=住み心地に直結します。

冒頭の竿にあたる土地が長いと電線の引き込みにおいて中継として引込柱を立てる必要があり費用も増加します。また、水道メーターなども建物まで離れていれば追加費用になります。
竿の部分だけ、他の敷地に比べ境界ブロックフェンス分費用がかかる。他の敷地だと、旗にあたる四角形の内、1面か2面ブロックフェンス施工するだけです。旗竿地は、文字通り旗の部分と竿の部分のブロックフェンス分施工する必要があります。全部する可能性のある敷地は少ないですが。
リフォーム外構で多かったのが隣地が近い為に目隠しフェンスの依頼です。住んでいると隣地からの視線が気になったり、隣地に景観上気になるものを置いていてなるべく見ないように目隠しが欲しいなどの依頼が多くありました。
旗竿地の減額と節約
- アプローチの両サイドと駐車場の片側一部を土間コンクリート以外にする
- 竿の部分のフェンスはメッシュフェンスにする

旗竿地でコストを抑えたいなら、アプローチの設計を工夫するのがカギです。
たとえば、アプローチ部分を最小限の幅にとどめ、両サイドを砂利敷きや芝生にするだけでも、舗装面積が減りコストを抑えることができます。
さらに節約を重視するなら、全面を芝や砂利にして“飛び石”でアプローチを構成する方法も。施工費をぐっと抑えながらも、遊び心あるデザインに仕上がります。
「おしゃれも節約も両立したい」――そんな人はやってみてください!

アプローチと同様に、旗竿地の駐車スペースも両サイドを削って減額することは可能です。
しかし、舗装面を最小限にすると乗り入れ時にガタつきが出るため、結果的に使いづらくなることも。
一見コスパがよさそうに見えるのが、タイヤの通り道だけを土間コンクリートにする“轍(わだち)仕上げ”。確かに大幅なコストダウンは可能ですが、見た目のチープさや実用面での不便さから、長期的にはあまりおすすめできません。
費用と機能のバランスをしっかり見極めることが重要です。

轍(わだち)タイプの駐車場は、旗竿地に限らず使い勝手の悪さで後悔する人が多い外構パターンです。
とにかく駐車・発進がしづらく、タイヤがズレるとガタつく。
実際、リフォーム外構で多いのがこのタイプの改善工事。最初はコストを抑えたつもりでも、結局まわりを土間コンクリートに打ち直すケースがほとんどです。
一時的な節約が、長期的な不便や追加費用につながる典型例といえます。駐車場こそ、実用性を最優先に考えるのが正解です。

フェンスをすべて同じ仕様で揃えると、見た目は統一されますがコストはそれなりにかかります。
旗竿地のように敷地が奥に長い場合は、フェンスを使い分けることで大きく節約が可能です。
たとえば、建物周りの「旗」の部分にはデザイン性のある形材フェンスを使用し、通路である「竿」の部分には、目隠しが不要なため簡易なメッシュフェンスで十分。
見える場所にはしっかり、目立たない部分はシンプルに。
メリハリをつけた選定が、無理なくおしゃれに仕上げるコツです。
旗竿地のおしゃれポイント
- 照明をがっつり使用する
- 重厚感を持たせる
照明パターン


旗竿地は通路が長く建物が奥にあるため、外構をおしゃれにしづらい…そう思われがちです。ですが、逆にその「長い通路」を活かして、照明で外壁を魅せる演出がとても映えるのです。
たとえば、外壁に沿わせて配置したスポットライト。柔らかく照らすことで、壁の素材感や立体感が浮かび上がり、まるで美術館のような落ち着いた雰囲気に。特にジョリパットやタイル貼りの壁は光との相性が良く、夜の旗竿地に高級感と安心感をプラスしてくれます。
道路から建物がチラ見えする旗竿地だからこそ、「外壁を照らす」演出は、他とは違うおしゃれの決め手になるのです。
重厚感


旗竿地は奥まった立地ゆえに「目立たない」「チープに見える」といった印象を持たれがちですが、重厚感のある素材選びで一気に格上げできます。
たとえば、ガビオン門袖と鋳物フェンスの組み合わせ。石とアイアンの無骨な質感が、旗竿地に存在感を与え、ヨーロッパの邸宅のような印象に。
さらに、300×600角の大判タイルを使った門柱もおすすめ。300×600角の門柱は高級感や存在感があり、旗竿地入り口を上品かつ高級に演出できます。
上記に加えて植栽もふんだんに取り入れることで、ホテルライクな外構やいい意味で戸建てっぽくない外構を作り上げることも出来ます。
まとめ
- 旗竿地の外構って高いの?
- 旗竿地のおしゃれのコツを教えてほしい!
- 旗竿地の外構節約したい
⇒高い。他の土地に比べ境界線や面積が長く多いのでその分かかる
⇒照明と重厚感のある材料や商品で存在感ある外構を作れる
⇒竿の部分と旗の部分で、フェンスを使い分けたり、竿の部分のコンクリート舗装を減らす

旗竿地を選ぶ場合、かえって外構費用かかることを理解しよう!
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